知的障害部門・肢体不自由部門の中学部では、10月31日(火)~11月2日(木)の2泊3日の日程で修学旅行に行ってきました。

1日目は岡山駅に集合して、全員揃って新幹線で元気に出発。


 

 

 

 

京都駅に到着すると、JR奈良線と京阪電車を乗り継いで、三十三間堂に向かいました。三十三間堂では、中学部の南棟よりも幅広い本堂に並ぶ、まきび支援学校の全児童・生徒・教職員の数を合わせたよりもたくさんの千手観音像に圧倒されました。その後、観光バスで市内を巡りました。清水寺はあいにく修理中でしたが、一部開かれ た舞台から雄大な京都の風景を眺めることができました。また、音羽の滝でお水をいただくこともできました。

金閣寺では、午後の傾きかけた日差しを受けてまばゆく輝く金閣に生徒も教職員も興奮を隠しきれませんでした。バスの車窓からは、二条城や京都御苑、平安神宮なども見ることができました。更にバス内では旅行のおとも「歌本」で歌って踊って大いに盛り上がりました。

ホテルでは、食べきれないほどの夕食を食べ、大浴場での入浴にも大満足でした。寝るまでの時間は、部屋で友だちとゲームをしたり、娯楽室でカラオケを楽しんだり、買い物をしたり、布団の上でごろごろしたり、思い思いにゆっくりとすごすことができました。夜も十分に睡眠を取ることができました。

2日目、まずびっくりしたのは部屋の窓から見える風景でした。ホテルのすぐ横が琵琶湖。大窓いっぱいに湖面が広がり、まるでホテルが湖に浮かんでいるよう。そして、正面から朝日が昇っていくと琵琶湖が徐々に表情を変えていきます。まさに圧巻です。

て朝食を済ませると、バスに乗って東映太秦映画村に向けて出発です。

映画村 は生徒たちの希望を聞きながらグループを考え、グループ毎に見学ルートや昼食場所を決めました。グループそれぞれの楽しみがあったようですが、例えばチャンバラショーに参加したり、忍者屋敷の迷 路に挑戦したり、また、ゆっくりと買い物をしたり、好きなメニューを自分で選んで昼食を食べたりもしました。

映画村の後は、京都水族館。残念 ながらイルカショーの時間が旅行の日程と合わず、十分に見ることはできませんでしたが、生徒たちは準備の様子を見ただけでも満足そうでした。また他にもオオサンショウウオやアザラシ、ペン ギン、チンアナゴ、大水槽など見所がいっぱいでした。

2日目の最後は、嵯峨野トロッコ列車。紅葉にはまだ少し早かったですが、京都屈指の景勝地保津峡をガタゴトガタゴトとゆっくり進む列車に揺られながら、風景を楽しみました。

3日目は、琵琶湖脇のホテルのウッドデッキで退所式を済ませてから、ホテルを出発。東山ハイウェイ将軍塚展望台を経由して、京都鉄道博物館に向かいました。鉄道博物館ではSLに体験乗車をしたり、巨大なジオラマや実物車両を見学したり、運転台体験をしたりすることができました。

昼食は京都駅に戻って、お寿司屋さんのランチを堪能。その後は京都タワーや京都駅のスカイテラスから京都の街の様子を見学しました。そして、新幹線で岡山へ。岡山駅で解散式の後、たくさんの思い出とお土産をもって、お迎えに来て下さった保護者の方と一緒に帰路につきました。

3日間を通して天気がとてもよく、予想していたよりは観光客が少なくて快適な旅行となりました。いろいろなものを見て、体験して、経験を広げることができました。また、生徒たちが体調を崩すこともなく、事前に学習していたとおりに、公共施設交通機関でもマナーを守って、安全に利用・移動することもできました。大変有意義な修学旅行になりました。