本校の応援団「まきび地域学校協働本部(福祉班)」の活動の一環として、福祉班班長の倉敷地域基幹相談支援センターの永田拓施設長による教職員研修会を行いました。演題は「成人に備える~卒業後、こんな生活をしています~」でした。

この研修会は今回3回目で、特別支援学校の教職員として知っておかなければならない福祉サービスのことや相談支援のこと、また、学校を卒業した後どんな生活を送っているかについてお話しいただきました。

      

お話しの中では、保護者の方々が学校を卒業後、「誰が相談にのってくれるのか」という不安を抱えていること、保護者が高齢化し、今までの生活を維持できなくなったときに地域との繋がりが希薄であると、相談支援の方が関わりをもとうと思っても、当事者の方のことを知ることから始まり、そのことを伝えてくれる保護者がいない場合には、相談を受ける方も当事者の方もどのようにしていけばいいかわからない事態が起きていることなど、実際の現場で関わっておられるからこその事例を挙げてお話しくださいました。また、『自分の思いを発信できる力を育む』、『余暇時間の使い方、自分で稼いだお金をどう使うか』など、学校にいる間にできるようになっておいてほしいこと挙げられ、学校でしっかりと取り組んでいかなければならないと実感しました。日頃から生活支援、進路相談等でお世話になっている真備地域生活支援センター所長の平岡さん、相談支援専門員の寄田さん、森永さんもおいでくださいました。

永田さんの熱い思いをもってお話しくださる内容が心に響き、生徒達に関わる福祉について教職員もしっかり理解し、教育活動に取り組まなければいけないということを改めて痛感した研修会でした。